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December 31 Thu, 2009 (Diary)
 
芥川龍之介の『歯車』を読み返しました。

この小説の文章1つ1つは、とても重要なものでしっかり読み進めなければならないように感じられるけれども、ふと我に気づくと、なんの意味もないものの連なりにも思える、なんと言えば良いのかわからない、美しさ、と、厳しさに、満ちているような気がします。
最近の小説には、問題作というものも多いけれども、商業的にならざる得ないため、そういう文章が厳しく美しい作品、がないような気がします。(なにか、平易にならざるえず、軽いというか、、、もちろん例外もあると思いますが。。。)。
それは、きっと、小説自体を売るために、出版社がそういう小説しか世に出さないからだろうとも思えます。

数年前、芥川賞や日本の文学賞のことを外国の方が、(批判?)論じていた文章を新聞読んだことがあります。
そこには、もし芥川龍之介が新人賞に作品を送ったとしても、きっとあなたの作品では芥川賞は穫れないでしょう、だから出版は無理です。。。と返答されるでしょう。。。 とありました。

現在はさまざまな時代の変化のため、作品としてのクオリティや新鮮な挑戦に満ちた(文化的?な)ものを出すことがなかなか出来ない時代だと言われています。(サウンド&レコーディングマガジンの特集でも、音楽的なバンドが食べて行けるのはクラムボン、くるり世代で終わりになってしまう(かもしれない?)。と書かれていました。)
最近さまざまなものを制作する職種の方々と話をしながら感じることがあります。
だいたいの方が昔のほうが、クオリティが高いものが作れていたと。。。
そこで詳しく話を聞いていくと、それは技術云々だけではなく、制作側が、それだけ目先の売り上げを考えずに、長いスパンでの利益を考え、制作に時間をかけ、良いものをつくろうとするのか、という姿勢にリンクしていて、そもそも金銭的に今、それが出来るのか?という問題が浮かび上がります。

音楽も、安い制作費である程度のクオリティのものが作れる時代になり、音楽自体が売れない(きちんとおぼえてませんが、音楽産業は、数年前の半分、もしくはそれ以下になっているそうです。)時代だから、制作側もなるべく安く制作費を押さえるため、それに便乗し、制作費が安くそして『とにかくすぐ売れるもの』をキーワードに、ものを作ります。
そのため、作品の質をなおざりにしてしまいます。。。

録音物として良い作品を制作するためには、やはり、時間をかけ、なにが良いのかさまざまな方向から選択し、最小限のものでもなるべくベストな作業環境を探しださなければならないように感じます。

制作費は、それを探し実行するために、必要なものです。。。

出版不況は音楽不況などよりもずっと以前から言われ続けられていることです。 僕が一読者として感じるある種の不穏な感覚は、よく新人賞を穫った作家が、昔の小説しか読まない、小説自体あまり読まない、と発言していることからも、感じられます。。。
もしかしたら、音楽にも同じようなことが起こっているのではないでしょうか?
そこに根本的に何か不可解なものを感じざるえません。

しかし、ものを作る人間は、今ある現状のなかで、少しでも皆に良いと思って頂けるもの、客観的に自分の良いと思うのも、を最善の努力をし、責任を持って、作り続かなければならないと感じます。
来年も僕は、そういうものを作れるように、日々努力をし続けなければならないと感じます。
それを忘れなければ、いつか自分の望むものに辿りつけるのではないか、とも感じます。
信念をもって臨まなければなりません。

僕は、『歯車』のような作品を書いてみたいです。。。


来年もよろしくお願い致します。




December 28 Mon, 2009 (Diary)
 
ピーター・グリーナウェイの『レンブラントの夜警』を見ました。

久しぶりにピーター・グリーナウェイの作品を見たのですが、独特の演出やとても綺麗な映像は健在で、たのしめました。
レンブラントの夜警のほんとうにあんなおぞましい事件が下敷きになったていたのかはべつにして、グリーナウェイ作品に登場するあの綺麗な映像のなかで生きる人々は、なぜいつもあんなに毒々しい存在なのだろう。。。。。


なんとなしに、『プロスペローの本』が久しぶりに観たくなりましたが、tutayaやamazonなど、どこをさがしても見当たりません。。。DVD化されているのでしょうか?


December 27 Sun, 2009 (Diary)
 
ミケランジェリのドビュッシーには、驚きました。

いままで僕が聞いた演奏のなかで、1番好きだったのは、ギーゼキングだったのですが、それに勝るとも劣らないとても素晴らしい演奏で、最近よく聞いています。
無知な僕は、ミケランジェリがこんなにすごいドビュッシー弾きだとは知らなかったのですが、調べてみたところ、ミケランジェリのドビュッシーは有名なのですね。

とても良い発見をしました。

素晴らしい演奏を聞くと、とても幸せな気分になるのは、なぜなんでしょう。
音楽のもつ1つの力だと思います。

できれば生で聞いてみたかった。。。

youtube埋め込みできませんでした。。。↓

Michelangeli - Debussy - Des pas sur la neige

December 26 Sat, 2009 (Diary)
 
ひさしぶりに、ミラン・クンデラの作品を読みました。
僕にとってミラン・クンデラは特別な作家の1人なのですが、なんでも、初期の短編集だとのこと。

あのクンデラ作品の持つ独特の語り口は、初期の頃からかわらなく、とてもたのしめました。


December 22 Tue, 2009 (Diary)
 
明日J-WAVEで放送される
SPECIAL PROGRAM

GIORGIO ALMANI presents UN GIORNO PEREFETTO〜ONE PERFECTDAY

という番組内で流れるCMのBGMをSAIDRUMさんNUMBさんと制作しました。
もしよろしければ、番組聞いてみてください。

よろしくおねがいします。



December 21 Mon, 2009 (Diary)
 
最近、手塚治虫さんの『ブッタ』を読み終わりました。

普段、漫画あまり読まないのですが(昔は良く読んでいましたが)、何ヶ月も前から、少しづつ読み、やっと読み終わりました。

仏陀は、最後まで生きるということに悩み苦しみます。
そして、その本質的な答えのようなものを、手塚さんは、最後まで提示することはできなかったような気がします。
それは、仏陀自身にならなければ、きっと提示など出来ないのだろうと思いますし、もしかしたら仏陀自身も、悟りを開いた後もああやってずっと悩み苦しんでいたのかもしれませんし、たとえ手塚さんをしても、あまりにも仏陀の開いた悟りを具体的な言葉で示すのは、難しすぎるのかもしれないと思えました。


そんなこんなでも、やっぱり手塚治虫さんの作品は、おもしろかったです!!

また別の作品も読んでみようと思います。

ちなみに、仏陀を題材にした映画や小説などもありますが、僕が今まで読んだり観たりしたものの中で1番好きな作品は、ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』です。
とても穏やかで優しい作品だったように記憶しています。


近々、また再読してみようかな、なんて思っています。



December 20 Sun, 2009 (Diary)
 
Sound & Recording Magazine の特集の中で、Poleのスタジオと、インタビューが掲載されていました。

「強力な音色があれば、それ以上の情報は必要ない」というアイデアで曲を作っている、と彼は言っていたのですが、それは、音響で音楽を長時間聞かせるという、現在録音技術が発達してから、始まった試みのようにも見えますし、音響情報で聴衆を虜にするという意味で、優れた演奏家(ヴィルトーゾ)と呼ばれている、ピアニストやヴァイオリニストが出現し、作曲家よりもその人たちが、音楽家として優位を占めてくる西洋音楽の変遷の延長線上にあるようにも見えます。

音響情報+音韻情報を、どれくらいうまくブレンドできるのかが、僕にとって今とても重要な課題のように思えてなりません。

(特に)音色、また音韻も、まだまだ学ばなければならないことは膨大です。
それは、音楽を制作して行く上でずっと学んで行かなければならないことのように思われます。

それにしても、Poleのスタジオに置いてある機材には、とても惹かれました。


December 19 Sat, 2009 (Diary)
 
先日記載した、武満徹さんのノーベンバーステップスは、日本を代表するオーケストラ楽曲で、(生でも何回か聞いたことありますが、)なんど聞いても、良い曲だなぁと思います。

武満さんは、よく、自分が芸大などを出ていなく、がっちりした教育を受けなかったことに対して、とてもコンプレックスを抱き、自尊心を傷つけられないようにしていたそうです。(実際、親交のあった方の話からもそんな感じだったと聞きます。)

でも武満さんは、がっしりとしたアカデミック教育を受けなかったために(清瀬保二などに師事しているため、きっとハーモニーやソルフェージュなどなど、理論の基本的な教育は受けていたと思いますが。)、逆にああいった独特の世界を築くことができたのではないかとも思います。

音楽など、ものを作る行為は、自尊心や虚栄心などに左右されるべきではないようにも思いますが、その人のもっているさまざまな感覚が作品を左右する1つの大きな指標だとしたら、もしかしたらそういった自尊心や虚栄心も独特の感覚を磨き上げ、素晴らしい作品をつくる糧になるのかもしれないと思いました。

以前、芸大美術の講師か助手をしている人が、アカデミックな環境の中に入って初めてわかったことだけれども、また、ここ(大学)にいるのにこういうことを感 じるのは、はなはだ遺憾だけれども、こういう(アカデミック)環境の中から真に独創的なものや新しいものが生まれることはないのではないかと、感じてい る、と言っていました。


こういう感覚は、経験したことがないとわからないことなのかもしれません。
でも、そういうこともあるかもしれないとも思ってしまいます。
もしかしたら、教育になった瞬間や権威になった瞬間に、それら、ものを作ることの感覚を保守的な思考によって、とても縛り付けるのかもしれません。ある種、そこに本質的な自由な発想が消えて行くというようなことも起こりうるのではないかと。。。
(僕の好きな作曲家や、その他様々所謂アーティスト?は、そういう所謂アカデミックな環境から逸脱したところから出てくるようにも思われます。。。)

ほんとうにすごい良い作品は、どんな劣悪な環境で観たり聞いたりしても、それがとても拙い技術でも、その本質的な良さは、ある種変わらないように思いますし。





December 16 Wed, 2009 (Diary)
 
先日blogに書いた『怪談』ですが、武満徹さんが作った音楽もとても有名です。
この音楽を制作する際に琵琶や尺八を用いたことが、代表作『ノーベンバーステップス』に繋がったのだと言われているそうです。



December 14 Mon, 2009 (Diary)
 
昨日は、日中作業して、cmflgの忘年会があり、主宰のDELA邸へ。
味噌鍋(金沢の味噌らしいです。)をみんなで食べ(おいしかったなぁ〜、DELAさんごちそうさまです!)、その後、とある仕事の打ち合わせでで新宿へ行きました。

打ち合わせの最中に、相手のかたが、とあるレーベルから来年CDをリリースするということをお聞きし、レーベルや、アーティストネームなどは言っていいのかわからないので言えませんが、とてもびっくりしました。
そのレーベルは、とてもきれいで優しい音楽をたくさん出しているレーベルなので、どんな作品になるのか、いまから楽しみでなりません。

別に仕事をもち、その合間に音楽を作り続け、作品をリリースするということは、苦労も多くとてもたいへんなことだと思いますが、そういう音楽家としての生き方もあるのだ、と改めて感じたとともに、それはとても素晴らしいことだとも感じました。
December 13 Sun, 2009 (Diary)
 
先日、『日本の昔話』柳田国男著を読みました。

少し前に(たしか)病院の待ち合い室で、傘地蔵の絵本を久しぶりに読んで、それがことのほかおもしろかったのと、久しぶりに小林正樹監督の『怪談』を観て、日本の昔からの話を今読んだらどうかんじるのだろうか?と思い、この本を手に取りました。

幼い子供の頃、みなそうだと思いますが、物語の中に登場する人物や、現実にはありえない不思議な話に、心躍らせ、わくわくどきどきしながら、絵本や児童書を読んだと思います。

日本の昔話にでてくる一連の不思議な話は、日本という土地の原風景?を想起させてくれ、自分たちの住んでいるこの場所がどういった風土をもっているのか、改めて認識させてくれます。
僕は、特に懐古主義でも民族主義でもなんでもありませんが、そういうものに触れると、とても心が落ち着く気がします。

あれらの短い話は、口承で伝えられたらしいです。なので、同じような話がさまざまな地方で独特の形に少しづつ変わり、残っているようです。
僕の作る『何か』も、それが少しづつ形が変われども、口承で伝わって行くようなだれにでも覚えられるシンプルでいてすばらしいものになればと、つねに希望しています。

ちなみに、僕は、山姥の話が昔からすごく印象深く、今でも気に入っています。
あんな妖怪がいたらほんとうに怖い。あたまが開いて、馬も牛も人間も、食べられてしまうのですから、しかも、ものすごい足が速いし。

僕はむかし、山姥に追いかけられる夢を見たことがあります。。。怖かった。。。
しかも、山姥と言いながら、若い女の人の姿でも現れるみたいですから。。。


December 09 Wed, 2009 (Diary)
 
先日、甲斐田祐輔監督の「ロト/MUGEN」を観に行きました。

この前みたジム・ジャームッシュの映画では、メタファーやのようなものが多かったのですが、特に何かをすごく考えさせられはしませんでした。
でも、逆に甲斐田監督のこの作品は、淡々と映画は進んで行くのですが、うまく言えませんが、この世界の中でどう存在?していくのかこの世界と自分との距離(感)?、というようなものをなぜだかとても考えさせられるような気持ちになりました。
とても不思議な感じでした。

数日経った今でも、映画を思すと、なぜかふとそんなことを感じます。
映画ってとても不思議なものだな〜、と改めて思いました。

そういえば、Hannno yoshihiroさんが、音楽だけ担当されているのかと思っていたら、役者としても出演されていて、びっくりしました。
December 08 Tue, 2009 (Diary)
 
先日、今年のJリーグが閉幕しました。

僕は、浦和レッズを応援しているのですが(熱心なサポーターというわけではないのですが)、今年もレッズはあまり良い結果をだせませんでした。。。
しかも、(永井やサントスを放出しましたが、、、)トゥーリオまで放出するそうです。。。
(ポンテも放出するかもしれないとかなんとか。。。という話もあるようです)

レッズも、鹿島のようにリベルタドーレス(南米のチャンピョンッズリーグのようなもの)で優勝したようなすごい良い監督を引っ張ってこれれば、強くなると思うのですが。。。
おそらく選手層はJリーグでも随一だったのですが(最近は放出され、薄くなってきてしまっていますが、、、それでもJリーグで1番の選手層ではないかと思います。)、そういう監督を獲得できないのが、レッズのウィークポイントのような気もします。。。
ただ、現監督もまだ1年目なので今後どうなるかわかりませんし、期待しようと思います。。。

はたから報道などをみていると、会社、監督、選手に一体感がなく、ばらばらのような気がします。
うまく行っていないときには、どんなチームでも迷走するのでしょうね。それを乗り越えなければ、次へのステップはないのだと思いますし、強いチームは時に、フロントや主力選手を一掃してまでも、その迷走を回避しようとする、そういう危機回避の能力や再生力が高い気がします。

どうなるかわかりませんが、来年はぜひがんばってほしいものです。

December 02 Wed, 2009 (Diary)
 
先日、高円寺の商店街路地裏にある、小さなカフェ(イベントスペース)でLiveがありました。

イベントは、ホームパーティーのようなアットホームな雰囲気で、急遽Reaktorを使ったLiveにしたのですが、とてものんびりとやらせて頂きました。

昔良く高円寺の古着屋巡りをしたものですが、久しぶりに行ってみると、こんなところだったっけ?というくらい新鮮で、顔に化粧し、赤い髪にエクステンションをつけたパンクなおじさんおばさんに何人もすれ違い、すごい街だな〜、と改めて感じました。
December 01 Tue, 2009 (Diary)
 
先日、NUMBさんと話しているとき、Floating points 良いよ〜、って教えてくれたので、家でちょくちょく聞いています。良い感じです!!
最近、さまざまな世の中にある音楽は、人種や生まれた場所、個人の趣味志向、考えによって、特徴を帯びいて、さまざまな意味でそれらを良い音楽にするということは容易なことではないということ(良い音楽というのはどういうことだろうということも含め)を今更ながら日々、感じています。

僕の音楽はどこにあるのだろう??
靄のかかった深い森の中をさまよい続けているようです。。。

むずかしい。。。